筆記試験は8教科9科目あります。
ここでは、厚生労働省が発表しているその内容と出題範囲を表にまとめてみました。
役人的な硬い表現なので読みにくいとは思いますが、「出題範囲」は、ざっとで良いですから必ず目を通しておきましょう。
また、筆記試験の過去問と実技試験の過去問(概要)のリンクを貼っておきます。
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科目名 | 内容 | 出題範囲 |
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保育原理 [過去問] 令和2年後期試験 令和元年後期試験 | 1.保育の意義及び目的 (1)保育の理念と概念 (2)子どもの最善の利益と保育 (3)子ども家庭福祉と保育 (4)保育の社会的役割と責任 2.保育に関する法令及び制度 (1)子ども家庭福祉の法体系における保育の位置付けと関係法令 (2)子ども・子育て支援新制度 (3)保育の実施体系 3.保育所保育指針における保育の基本 (1)保育所保育指針 (2)保育所保育に関する基本原則 (3)保育における養護 (4)保育の目標 (5)保育の内容 (6)保育の環境・方法 (7)子どもの理解に基づく保育の過程(計画・実践・記録・省察・評価・改善)とその循環 4.保育の思想と歴史的変遷 (1)諸外国の保育の思想と歴史 (2)日本の保育の思想と歴史 5.保育の現状と課題 (1)諸外国の保育の現状 (2)日本の保育の現状と課題 | 出題の基本方針 保育の意義並びに保育の内容及び方法について体系的に理解しているかを問うことを基本とする。 問題選択に当たっては、保育所保育指針の内容並びに児童の保育及び保護者に対する保育に関する指導を担う保育士の役割及び責務について、また、子育 て支援等を含む保育の社会的意義など、保育に関する現代的課題に関しても配 慮が必要である。 出題範囲 「指定保育士養成施設の指定及び運営の基準について」(平成15年 12月9日付け雇児発第 1209001 号厚生労働省雇用均等・児童家庭局長通知)別紙3「教 科目の教授内容」(以下「平成15年通知別紙」という。)に定める教科目「保育原理」、「乳児保育I」、「乳児保育II」、「障害児保育」及び「子育て支援」の 内容とする。 出題上の留意事項 1.保育所保育指針の内容と保育の実際との関連を重視した出題が望ましい。 2.教育原理、子ども家庭福祉、社会福祉及び社会的養護の出題と十分関連をとって出題する。 3.出題範囲の改正に伴う経過措置として、当分の間、保育原理の出題については、改正前の出題範囲における保育相談支援の内容全般を理解してい ることを前提とした出題とする。 |
教育原理 [過去問] 令和2年後期試験 令和元年後期試験 | 1.教育の意義、目的及び子ども家庭福祉等との関連性 (1)教育の意義 (2)教育の目的 (3)乳幼児期の教育の特性 (4)教育と子ども家庭福祉の関連性 (5)人間形成と家庭・地域・社会等との関連性 2.教育の思想と歴史的変遷 (1)諸外国の教育の思想と歴史 (2)日本の教育の思想と歴史 (3)子ども観と教育観の変遷 3.教育の制度 (1)教育制度の基礎 (2)教育法規・教育行政の基礎 (3)諸外国の教育制度 4.教育の実践 (1)教育実践の基礎理論(内容・方法・計画と評価) (2)教育実践の多様な取り組み 5.生涯学習社会における教育の現状と課題 (1)生涯学習社会と教育 (2)現代の教育課題 | 出題の基本方針 教育に関する基本的概念、教育における実践原理を体系的に理解しているかを問うことを基本とする。 問題選択に当たっては、教育の思想及び制度について、また、子ども家庭福祉等との関連性及び教育を巡る現代的課題に関しても配慮が必要である。 出題範囲 平成 15 年通知別紙に定める教科目「教育原理」の内容とする。 出題上の留意事項 1 保育の実践との関連を重視した出題が望ましい。 2 保育原理、子ども家庭福祉及び社会的養護の出題と十分関連をとって出題 する。 |
社会的養護 [過去問] 令和2年後期試験 令和元年後期試験 | 1.現代社会における社会的養護の意義と歴史的変遷 (1)社会的養護の理念と概念 (2)社会的養護の歴史的変遷 2.社会的養護の基本 (1)子どもの人権擁護と社会的養護 (2)社会的養護の基本原則 (3)社会的養護における保育士等の倫理と責務 3.社会的養護の制度と実施体系 (1)社会的養護の制度と法体系 (2)社会的養護の仕組みと実施体系 4.社会的養護の対象・形態・専門職 (1)社会的養護の対象 (2)家庭養護と施設養護 (3)社会的養護に関わる専門職 5.社会的養護の現状と課題 (1)社会的養護に関する社会的状況 (2)施設等の運営管理 (3)被措置児童等の虐待防止 (4)社会的養護と地域福祉 | 出題の基本方針 現代社会における社会的養護の意義及び役割について体系的に理解しているかを問うことを基本とする。 問題選択に当たっては、社会的養護の理念・制度の体系を概括的に理解しているかという点のほか、子ども及び社会的養護を取り巻く状況並びに家庭養護 及び施設養護の援助の実際について、また、保育との関連性及び社会的養護に 関する現代的課題に関しても配慮が必要である。 出題範囲 平成15年通知別紙に定める教科目「社会的養護I」及び「社会的養護II」の内容とする。 出題上の留意事項 1.社会的養護の制度及び歴史的変遷の部分からは、歴史的に古いもの又は現在の制度体系と関連のないものは出題しない。 2.保育原理、子ども家庭福祉及び社会福祉の出題と十分関連をとって出題する。 |
子ども家庭福祉 [過去問] 令和2年後期試験 令和元年後期試験 | 1.現代社会における子ども家庭福祉の意義と歴史的変遷 (1)子ども家庭福祉の理念と概念 (2)子ども家庭福祉の歴史的変遷 (3)現代社会と子ども家庭福祉 2.子どもの人権擁護 (1)子どもの人権擁護の歴史的変遷 (2)児童の権利に関する条約 (3)子どもの人権擁護と現代社会における課題 3.子ども家庭福祉の制度と実施体系 (1)子ども家庭福祉の制度と法体系 (2)子ども家庭福祉の実施体系 (3)児童福祉施設 (4)子ども家庭福祉の専門職 4.子ども家庭福祉の現状と課題 (1)少子化と地域子育て支援 (2)母子保健と子どもの健全育成 (3)多様な保育ニーズへの対応 (4)子ども虐待・DV(ドメスティックバイオレンス)とその防止 (5)社会的養護 (6)障害のある子どもへの対応 (7)少年非行等への対応 (8)貧困家庭、外国籍の子どもとその家庭への対応 5.子ども家庭福祉の動向と展望 (1)次世代育成支援と子ども家庭福祉の推進 (2)地域における連携・協働とネットワーク (3)諸外国の動向 | 出題の基本方針 現代社会における子ども家庭福祉の意義及び役割について体系的に理解しているかを問うことを基本とする。 問題選択に当たっては、子ども家庭福祉の理念・制度の体系を概括的に理解しているかという点のほか、児童及び家庭を取り巻く状況及び子ども家庭福祉 の実際について、また、保育との関連性及び子ども家庭福祉に関する現代的課 題に関しても配慮が必要である。 出題範囲 平成 15 年通知別紙に定める教科目「子ども家庭福祉」及び「子ども家庭支援論」の内容とする。 出題上の留意事項 1.子どもの人権擁護及び子ども家庭福祉に関する現代的課題等について理解しているかという点についても出題し、その場合には具体的事例を設定して問う等工夫が必要である。 2.子ども家庭福祉の歴史的変遷の部分からは、歴史的に古いもの又は現在の制度体系と関連のないものは出題しない。 3.保育原理、社会福祉及び社会的養護の出題と十分関連をとって出題する。 4.出題範囲の改正に伴う経過措置として、当分の間、子ども家庭福祉の出題については、改正前の出題範囲となっている家庭支援論の内容を理解してい ることを前提とした出題とする。 |
社会福祉 [過去問] 令和2年後期試験 令和元年後期試験 | 1.現代社会における社会福祉の意義と歴史的変遷 (1)社会福祉の理念と概念 (2)社会福祉の歴史的変遷 (3)子ども家庭支援と社会福祉 2.社会福祉の制度と実施体系 (1)社会福祉の制度と法体系 (2)社会福祉行財政と実施機関 (3)社会福祉施設 (4)社会福祉の専門職 (5)社会保障及び関連制度の概要 3.社会福祉における相談援助 (1)相談援助の理論 (2)相談援助の意義と機能 (3)相談援助の対象と過程 (4)相談援助の方法と技術 4.社会福祉における利用者の保護に関わる仕組み (1)情報提供と第三者評価 (2)利用者の権利擁護と苦情解決 5.社会福祉の動向と課題 (1)少子高齢化社会における子育て支援 (2)共生社会の実現と障害者施策 (3)在宅福祉・地域福祉の推進 (4)諸外国の動向 | 出題の基本方針 社会福祉全般に関して、その理念体系を理解しているかを問うことを基本とする。 問題選択に当たっては、社会福祉の理念・制度の体系を概括的に理解しているかという点のほか、その背景となっている社会の動向、社会保障等の関連制 度の概要、利用者の保護に関わる仕組み、相談援助等について、また、子ども 家庭福祉との関連性及び社会福祉に関する現代的課題に関しても配慮が必要 である。 出題範囲 平成15年通知別紙に定める教科目「社会福祉」の内容とする。 出題上の留意事項 1.社会福祉に関する法律、手続き及び歴史的変遷の部分からは、歴史的に古いもの又は現在の制度体系と関連のないものは出題しない。 2.保育原理、子ども家庭福祉及び社会的養護の出題と十分関連をとって出題する。 3.出題範囲の改正に伴う経過措置として、当分の間、社会福祉の出題については、改正前の出題範囲における相談援助の内容を理解していることを前提 とした出題とする。 |
保育の心理学 [過去問] 令和2年後期試験 令和元年後期試験 | 1.発達を捉える視点 (1)子どもの発達を理解することの意義 (2)子どもの発達と環境 (3)発達理論と子ども観・保育観 2.子どもの発達過程 (1)社会情動的発達 (2)身体的機能と運動機能の発達 (3)認知の発達 (4)言語の発達 3.子どもの学びと保育 (1)乳幼児期の学びに関わる理論 (2)乳幼児期の学びの過程と特性 (3)乳幼児期の学びを支える保育 | 出題の基本方針 保育実践に関わる心理学の知識及び発達の基本原理について体系的に理解しているかを問うことを基本とする。 問題選択に当たっては、子どもの発達過程における心理及び発達の特徴を理解しているかという点のほか、生活及び遊びを通して学ぶ子どもの経験及び学 習の過程について、また、保育における発達援助、家庭の理解及び子どもの発 達に関する現代的課題に関しても配慮が必要である。 出題範囲 平成 15 年通知別紙に定める教科目「保育の心理学」、「子ども家庭支援の心理学」及び「子どもの理解と援助」の内容とする。 出題上の留意事項 1.児童の発達過程及び発達の特性について正しく理解し、保育(養護及び教育)との関連において把握することを主眼として出題する。 2.児童の発達課題、初期経験の重要性等、保育の実際において役立つような知識についても問わなければならない。 3.保育原理、子ども家庭福祉及び子どもの保健の出題と十分関連をとって出題する。 |
子どもの保健 [過去問] 令和2年後期試験 令和元年後期試験 | 1.子どもの心身の健康と保健の意義 (1)生命の保持と情緒の安定に係る保健活動の意義と目的 (2)健康の概念と健康指標 (3)現代社会における子どもの健康に関する現状と課題 (4)地域における保健活動と子ども虐待防止 2.子どもの身体的発育・発達と保健 (1)身体発育及び運動機能の発達と保健 (2)生理機能の発達と保健 3.子どもの心身の健康状態とその把握 (1)健康状態の観察 (2)心身の不調等の早期発見 (3)発育・発達の把握と健康診断 (4)保護者との情報共有 4.子どもの疾病の予防及び適切な対応 (1)主な疾病の特徴 (2)子どもの疾病の予防と適切な対応 | 出題の基本方針 児童の健康及び安全に係る基本的知識、保育実践に係る児童の疾病及びその予防、事故防止並びに安全管理等についての理解を問うことを基本とする。 問題選択に当たっては、児童の健康増進を図る保健活動の意義、保育における環境及び衛生管理並びに安全管理について理解しているかという点のほか、母子保健対策、他職種との連携等に関しても配慮が必要である。 出題範囲 平成15年通知別紙に定める教科目「子どもの保健」及び「子どもの健康と安全」の内容とする。 出題上の留意事項 1.子どもの疾病、事故等の予防及び適切な対応について、保育の実際において起こりうる事項に関して出題することが望ましい。 2. 一人一人の子どもの保健とともに、集団の場における保健的対応及び対策についても問わなければならない。 3.保育の心理学及び子どもの食と栄養の出題と十分関連をとって出題する。 4.出題範囲の改正に伴う経過措置として、当分の間、子どもの保健の出題に ついては、改正前の出題範囲となっている内容を理解していることを前提と した出題とする。 |
子どもの食と栄養 [過去問] 令和2年後期試験 令和元年後期試験 | 1.子どもの健康と食生活の意義 (1)子どもの心身の健康と食生活 (2)子どもの食生活の現状と課題 2.栄養に関する基本的知識 (1)栄養の基本的概念と栄養素の種類と機能 (2)食事摂取基準と献立作成・調理の基本 3.子どもの発育・発達と食生活 (1)乳児期の授乳・離乳の意義と食生活 (2)幼児期の心身の発達と食生活 (3)学童期の心身の発達と食生活 (4)生涯発達と食生活 4.食育の基本と内容 (1)保育における食育の意義・目的と基本的考え方 (2)食育の内容と計画及び評価 (3)食育のための環境 (4)地域の関係機関や職員間の連携 (5)食生活指導及び食を通した保護者への支援 5.家庭や児童福祉施設における食事と栄養 (1)家庭における食事と栄養 (2)児童福祉施設における食事と栄養 6.特別な配慮を要する子どもの食と栄養 (1)疾病及び体調不良の子どもへの対応 (2)食物アレルギーのある子どもへの対応 (3)障害のある子どもへの対応 | 出題の基本方針 子どもの食生活及び栄養に関する基本的知識並びに保育実践に係る食育の基本及び内容についての理解を問うことを基本とする。 問題選択に当たっては、子どもの健康な生活の基本としての食生活の意義、栄養の基本的概念、調理の基本、年齢及び発達過程における食生活について理 解しているかという点のほか、食に係る特別な配慮を有する子どもへの対応、 食を通した保護者への支援及び現代社会における食生活の課題に関しても配 慮が必要である。 出題範囲 平成15年通知別紙に定める教科目「子どもの食と栄養」の内容とする。 出題上の留意事項 1 子どもの食及び栄養に関する適切な対応について、保育の実際において必要な事項に関して出題することが望ましい。 2 子どもの保健の出題と十分関連をとって出題する。 |
保育実習理論 [過去問] 令和2年後期試験 令和元年後期試験 | 子どもの心身の発達や子どもを取り巻く環境等と、保育所保育指針に示される保育の内容を踏まえて、子どもの生活と遊びにおける体験(※)と保育の環境を捉え、以下の知識・技術を学ぶ。 1.子どもの生活と遊びにおける他者(保育士等や他の子ども)との関係や集団の中での育ちの理解と援助に関わる知識及び技術 2.子どもの生活や遊びにおいてイメージを豊かにし、感性を養うための環境の構成と保育の展開に必要となる知識及び技術 3.子どもの生活と遊びにおける様々な遊具や用具、素材や教材等の特性の理解と、それらの活用や作成に必要となる知識及び技術 ※子どもの生活と遊びにおける体験の例 1.見立てやごっこ遊び、劇遊び、運動遊び等における体験 2.身近な自然やものの音や音色、人の声や音楽等に親しむ体験 3.身近な自然やものの色や形、感触やイメージ等に親しむ体験 4.子ども自らが児童文化財(絵本、紙芝居、人形劇、ストーリーテリング等)に親しむ体験 | 出題の基本方針 保育所を含む児童福祉施設の役割や機能について、また、保育士の職業倫理、資質の向上等について具体的に理解しているかとい う点のほか、保育実践に係る計画及びその評価並びに児童福祉施設における子 どもの生活及び援助活動に関しても配慮が必要である。 出題範囲 平 成 1 5 年 通 知 別 紙 に 定 め る 教 科 目 「 保 育 内 容 の 理 解 と 方 法 」、「 保 育 内 容 総 論」、「保育内容演習」、「保育実習I」、「保育実習指導I」、「保育実践演習」、 「保育者論」、及び「保育の計画と評価」の内容とする。 出題上の留意事項 1.保育に関する知識及び技術並びに受験者の思考力及び創意工夫が総合的に把握されやすい内容を選択する。 2.子どもの保育の実際において、必要度及び活用度の高い内容を重視する。 3.子どもの遊びを豊かに展開するための技術及びその応用力についても考慮する。 |
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【目次】タップで飛べます!
実技試験
筆記試験に合格すると2〜3カ月後に実技試験を受けることになります。
実技の内容は以下の3種類ですが、コロナ禍の応急処置として令和2年の「音楽に関する技術」は中止になり、この時は1種類のみの受験で良いことになりました。
- 音楽に関する技術 課題に対する器楽・声楽等
- 造形に関する技術 課題に対する絵画・制作等
- 言語に関する技術 課題に対する言葉に関する遊びや表現等
実技試験過去問
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